ラッコがいなくなるって! イルカショーもなくなるの?~こども新聞から考える①~

今回はラッコ、イルカなど水族館ショー好きな人子どもの親御さん向けの話で楽しいというより現実的、教育な話です。

こども新聞読んでいますか? 子ども新聞を読もう!週刊は習慣に! で紹介したように我が家は読売こども新聞を購読中です。木曜日は週刊こども新聞が届くので、どんな内容かな?と楽しみにしています。

知っていますか?ラッコが日本から消える日がくる

2/8付けの読売こども新聞の裏面で ラッコが国内三頭のみ という記事がでていました。同じようなニュースは2023年東京新聞にも掲載されています。→https://www.tokyo-np.co.jp/article/233450 

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

あれ?昔、子供の頃はラッコの水槽は人気で人だかりができている中で見たな〜

ラッコはかつて、日本からカリフォルニアまで、北太平洋沿岸に連続的に生息していました。しかし、商業価値の高い毛皮を目的に乱獲され、1700〜1800年代にかけ、絶滅寸前まで減少。頭数急減を受け、世界の潮流は保護へと傾きます。

日本でも1912年には捕獲を取り締まる法律が成立、1975年に発効したワシントン条約では、国際取引も規制されました。しかしラッコの受難は続き、1989年、アラスカ州沖で起きたタンカー原油流出事故では、推定3000匹ものラッコが死にました。2000年には、国際自然保護連合(IUCN)によって、ラッコは絶滅危惧種の中でも最も絶滅危険性の高い「近絶滅種(Critically Endangered)」に指定されています。

https://www.businessinsider.jp/post-271389#:~:text=%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E8%BF%91%E5%B9%B4%E3%80%81%E4%B8%89%E8%B0%B7%E6%95%99%E6%8E%88%E3%81%8C,%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E3%81%B8%E3%81%A8%E5%82%BE%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

そう、ラッコは希少な動物に変っていったのでした。ラッコブームは1990年代で、輸入が禁止されてからどんどんその数が減少しました。

東京新聞記事 https://www.tokyo-np.co.jp/article/233450 より下記転載

北太平洋東部に生息域を持つ米国が、乱獲やアラスカ沖でのタンカー事故(1989年)による個体数の減少を理由に、1998年を最後にラッコの輸出を禁止したことにある。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/233450

自分が見ていたのは1990年代でラッコが全盛期の時たったのか!とこの図を見て認識しました。と同時にここまで国内のラッコが減っていたことを知らなかったのは無関心であった自分の責任だなと思いました。背景も今回認識しました。

現在見ることができるのは、三重県の鳥羽水族館のメス2頭と、福岡県のマリンワールド海の中道のオス1頭でこのオスは水族館のメスの兄弟のために繁殖は近親関係のため不可能とのことです。

くまさん
くまさん

もう国内のラッコはこのまま減るのみなのですね・・・

ラッコが冒険する話で寝るときは流されないように昆布を巻き付けて寝るなど・・・小学生のときに読んだな~と思い出し殻の紹介となります。 いらずらラッコのロッコ です。ラッコの写真の本もさまざまがあって、かわいいですね。

ラッコを忘れていたが・・・イルカも似たような状況でした

イルカショーに憧れる子どもたち。はとバスユーザーから 「子連れ」+「はとバス」の魅力とポイント でもイルカショーを見たいということではとバスツアーを利用して2か所を訪れました。

イルカの入手方法が問題視された

イルカについては和歌山県太地町の「追い込み漁」の様子を撮影した「THE COVE」というアメリカのドキュメンタリー映画が2009年に公開され、欧米中心にイルカ漁禁止運動が起きました。当時この映画のことや、反捕鯨団体のシーシェパードと町がもめているとニュースになったことを覚えています。当時の水族館のイルカはこちらの町からの入手が多かったそうです。

イルカの入手方法を巡り、世界動物園水族館協会(WAZA、スイス)から除名を予告されていた日本動物園水族館協会(JAZA)は2015年5月20日、世界協会への残留を決めたと発表した。会員施設に対して今後、和歌山県太地町の「追い込み漁」で捕獲されたイルカの購入を禁止する。繁殖への取り組みを進めるが難易度は高く、中長期的にイルカの確保や展示に影響が出る可能性がある。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20HDB_Q5A520C1CC1000/

そのため国内のイルカは減少する一方で、また国内のイルカの交配はいずれ近親となり遺伝的にもよくないとされています。子どもたちが親の世代になることにはラッコと同じような動向となるのではと思います。

その後、Behind the COVE~捕鯨問題の謎に迫る~ (https://behindthecove.com/)という映画が2015年日本で上映されています。

『ビハインド・ザ・コーヴ』は、捕鯨論争における両派の人々へのインタビューを基軸に、太地町の問題だけでなく、これまで民間まで届いてこなかった政治的側面の実情にも迫っている。『ザ・コーヴ』が提示できなかった“鯨類”とされるイルカ・クジラ問題の包括的な映像を発表せんとする、監督・八木景子の他に類を見ない試みである。

https://behindthecove.com

それでも光るイルカの魅力、イルカショーに行きたくなる

イルカの入手由来についてはラッコと同じように考える機会がありませんでした。それは動物園の動物や水族館の他の生き物も全体的にいえることです。

イルカショー自体はそのイルカのジャンプ力の魅力、親しみやすさで子どもが楽しむ分にはいいものだと思っています。

水泳を習っている子どもがまだ水に潜れないので「イルカと親しくなるには潜れないと!」と発破をかけています。

背景を知った上で、ためらう気持ちも出ています。それでも魅せられてしまい、また水族館ではイルカショーを見たいなという気持ちです。

くまさん
くまさん

これまでニュースで出ていたのでしょうか、ラッコが3頭しかいない!ということはこども新聞で認識し、イルカについても考えることができました。

子どもたちにもいずれ現実を伝えなくてはと思いますが、いまはイルカ好き、イルカショー大好き!なままでいてほしい気持ちがあり、矛盾しています。

新聞は日頃考えていないことを教えてくれる大事なリソースとなりました。

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