定期的に通院されていますか?
風邪を引いたり、ワクチン接種でかかりつけの近くのクリニックの受診という答えが多いでしょうか?
今回は通院中の抑えたいポイントをピックアップします。
これから紹介受診される予定の患者さん向けになります。
外来で自分の健康情報を持参する!
腎臓内科の外来だと、前回外来があってから今回までの血圧の変化や体重変化を聞きます。
高血圧の場合は外来血圧ではなく、家庭血圧を基準に血圧調整をするためです。測っていないといわれると外来通院で薬の調整する意義がなくなるとお伝えしています。
体重変化はネフローゼ症候群や心不全などで、食生活の影響でやせた、太ったということがなければ、その体重の増減は水分量が影響してきます。一緒に四肢の浮腫の有無を確認し、利尿剤を増やしたり、他の尿検査、採血検査と照らし合わせて病状を把握する要素になります。
糖尿病代謝科の外来ではインスリン使用の患者さんは血糖値の推移と体重変化を確認されると思います。
いまはスマホのアプリで血圧、体重を入力しグラフがすぐに出せたりと便利です。血圧メモやノートを持参してもよいですし、スマホで見せてもらうのもありですね。
各専門分野でチェックする項目は変わってきます。
検診結果そのままにしていませんか?
また、人間ドックなどで異常を言われたなどあれば健診結果のデータを持参して相談することもできます。診療科によっては専門外なので検診した医療機関で聞いて!と言われる場合もあります。
薬、手元に残っていませんか?
また内服薬の飲み忘れがあれば手元の薬の残数を数えておいて、処方の際に処方薬の日数を調整して手元に薬があまりすぎないようにします。大雪や風邪などで定期の外来受診できなくなる可能性もあるので、処方薬は1-2週間は余裕があると安心です。
ちなみに薬を飲んでいないという場合は医師に申告しないと、血圧の薬が増量されたりしますので正直に伝えましょう。
血圧はストレスや寝不足などでも上昇しますので、環境変化などあればそれも伝えます。
血圧計は上腕タイプと腕時計タイプどっち?計測時間帯は?
血圧測定機器についてどれを買えばいいの?と聞かれることがあります。測定機器には上腕に巻いて計るタイプと腕時計のように手首に巻いて計るタイプがあります。
計るタイミングは1日2回、①起床して1時間以内、トイレに行ってから、朝食前 ②眠前 です
簡単なのは腕時計タイプですが計測値がかなりバラバラで不正確です。高血圧で測定が必要な方には上腕タイプをお勧めします。
書類は時間に余裕をもって!主治医が不在日の確認をしておこう
難病や介護申請など申請書類への記入を主治医にお願いするときは時間的な余裕をもっておきましょう。特に初回は記入が多く、医師も書類を多く抱えているとすぐに記入できないこともあります。外来当日に書類を書き上げることは不可能で、私も後日自宅に書類を郵送するなど対応していました。
診断書の費用は数千円しますが、勤務医の懐にはまったく入らない上に、診療業務以外で書類が多いとかなり大変なのです。
主治医の先生が病院の常勤の場合は何曜日に病院にいるか聞いておくとよいです。大学病院では医師の給与は低いため、固定の曜日で他の病院へバイトにいきます。調子が悪い場合に定期外来を早めるなど相談ができればよいですし、できなくても不在日ではないと、当番の先生から主治医の先生に連絡をしてもらえることもあります。