救急車に乗ったことありますか?5回の乗車経験あり!

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

子供が大好きな緊急車両。3大車両は救急車、消防車、パトカーです。不謹慎ですがサイレンが鳴ると子供は大喜びで身を乗り出してずっと見ているものです。

子供から「救急車乗ったことある?」と聞かれて・・・今回の題材になりました。

救急車に興味がある方向けです

これまで救急車に5回乗りました!(患者としてでではありません)

これまで友人の付き添いで1回、医学生の実習で1回、初期研修医時代に患者さんの搬送で2回、中堅医師として1回、計5回乗ったことがあります。

自分も周りも健康ですと縁がないですし、それ以外で同乗というのは医師ではないとあまり経験はしないですよね。

そして救急隊からの搬送依頼の電話も、勤務先次第ですが対応して受け入れや拒否もしました。他の重症患者さん・急変患者さんの対応を1人でやっていると救急車対応はできなくて心苦しくてもお断りしました。

はじめの乗車は大学時代

まず初めて乗車したのは大学時代。

地方に旅行に行ったときに友人が夜間に急な腹痛を訴えたので宿泊先に頼んで救急要請をしました。

友人は痛みを自覚したときはうずくまってしまい、一歩も歩けない状態で急性腹症など心配したのですが、結局は月経痛だったようで翌日には症状改善しました。

2回目は医学生の実習で

医学生は救急車に同乗する実習があり、私は割り当てられた池袋の消防署を訪れました。

夕方から4時間ほどの滞在時間に救急要請があれば同乗するという具合で救急要請が来なければ乗りません。

その実習では、繁華街からの救急要請がありました。救急隊員さんと現場に一緒に行くと酔っ払いの要請。申し訳ないですががっかりしました。救命士さんも要請がピンからキリで大変ですね・・・

3,4回目は研修医時代、5回目は中堅の医師の頃

勤務している病院からさらに専門病院への搬送に3回同乗しました。

うち1回についての詳細です。患者さんが昇圧剤や抗不整脈の投与の点滴をしながらという状態のため医師の同乗が必要で一緒に行きました。急変時に対応する薬剤を所持しながらで、また転院先への医師同士として患者さんの申し送りをしないとなども含めて緊張して同行していました。

帰りは白衣を折りたたみ、私服でタクシーで病院まで帰りました。

医師の同乗は割と下っ端の医師にお鉢が回ります。指導医クラスは外来や病棟対応で数時間も離れられないですからね。

透析クリニックでバイトをしていたときに、透析中の患者さんが持続する不整脈で血圧も不安定となり治療が必要と判断して救急要請をしたことがありました。その際には医師は透析室に自分一人で同乗ができないため、透析室の看護師さんに同行をしてもらったことがあります。

基本的に状態が不安定でなければ付き添いは必要ではありませんが、病院間の救急搬送は状態が不安定のためであり医療者が同乗して患者さんを見守りつつ、搬送先の医師に状態の説明、申し送りをする必要があります。

救急車に医師が同乗した場合、帰り道はどうなるか知っていますか?

帰りは救急車が消防署へ戻る場合に勤務先の病院と近い場合は、そのまま途中まで送ってくれることもあると聞きます。

数年前に研修医が救急車をタクシー代わりにしたというニュースがありましたね。→ https://www.yomiuri.co.jp/national/20221222-OYT1T50160/ こんなことがあると最近は送ってもらうとのお願いすることは避けると思います。

通常は勤務先によってはタクシーチケットをもらったり、タクシーに乗車して領収書をもらってきて、自分の足で病院に戻るのです。最寄り駅が近いと電車で帰ってくる場合もあります。

慌てて白衣のみ、財布も忘れて同乗する勤務先に帰れなくなる可能性もあるので注意です。真冬の寒さの中で、白衣一枚で出てきてしまうと結構大変ですよね。

そして今は発熱でコロナの可能性もあっての感染対策も含めて、フル防護服で同乗したり、搬送先がなかなか決まらないなど、救命士さんたちは心身ともに過酷な環境で勤務されているのだと思います。

子供は大好き救急車両!

これまでのややシリアスな話(?)から変わりますが、救急車両の乗車イベントはまれにありますね。

交通イベントや施設のイベントで救急車両に体験乗車できる機会がありました。子供たちはパトカー、白バイに乗ってご満悦です。こういうイベントはネット情報がなく、行ったらやっていて偶然に体験するという流れが多いですね。

休日に対応ありがとうございます!と感謝しながら参加しています。

そしてサイレンを鳴らして走る車両を見ている子供には「はたらくくるま」の歌にもある「けが人病人急いで救急車~」のフレーズを挙げて「救急車が赤いランプを光らせて急いでいるのは、中にけが人や具合の悪い人がいて病院に運んでいるか、その人を迎えにいって急いでいるんだよ」と教えています。

ぴぽぴぽ救急車」という歌は乗りのいい元気な歌で、救急車両好きでしたら聞いてみてください!

救急車搬送増加、問題については→救急車は1回4万5千円かかります!救急現場の疲弊 選定療養費とは別の問題!?をご覧ください(医療問題で真面目な話になります)

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