新型コロナウィルス感染症の明暗 医療現場と学会など

医療現場はとにかく疲弊した

COVID19の発生は2019年12月で、ちょうど4年経過しますね。皆さんの生活に多大な影響を及ぼしたことと思います。

医療者としてはCOVID19感染の拡大はデメリットが大半でした。

外来の患者さんが公共交通機関による感染を懸念されて定期の外来受診を控えたりされていました。先日はそれを理由に2年ぶりに外来受診に来た患者さんもいました。

コロナ関連の仕事が増えた

COVID感染症での入院や、ワクチン接種後にIgA腎症を発症して入院をしたり、予定入院の患者さんが入院後にCOVID19発症して対応に追われたり、COVID患者さんの入院対応や発熱のトリアージ当番など新規業務が増え、コロナ前に比べるといろいろと心身に負荷がかかったと思います。

夏場は個人防護服(フルPP)を着用してCOVIDの検体採取するのは大変です。

自分も2回感染しました

保育園で何度か流行したため、子供を経由して私も2回感染しました。1回目の方が発熱、関節痛と症状が重かったものの後遺症はなく、2回目は咽頭痛主体でしたが後遺症としてはじめて嗅覚障害が出ました。嗅覚障害は2週間ほどで治りました。また2子目出産がコロナに重なったため、出産の際に家族の立ち合いや産後の面会ができなかったことは残念です。

入院面会の禁止

病院としては入院患者さんの面会の禁止が、感染対策の一環として実施されました。長期入院患者さんは家族との面会ができないまま、また病院によってはオンライン面会が導入されました。

家族や友人に会えないというのはかなり心理的につらいものです。勤務先では面会は限定的ですが再開され、本人も家族も非常に喜んでいます。

学会はWEB参加できるように変わり、遠方の方や子育てママには朗報!

コロナの影響でよかったのは学会や会議がオンラインやオンデマンドで参加可能なイベントが増えたことです。

例えば日本内科学会が都内で開催されるのはだいたい隔年で、他は遠方で開催されるため、都内在住としては2年に1回しか学会に参加しにくかったのです。特に子育て中だと、子供と一緒に行くには託児所があっても子供を預けて長時間学会参加はしがたいので、結果不参加を選択してしまっていました。

ただ専門医には学会参加した単位が必要なため、最低限の学会参加は必要となります。

ところが、コロナにより学会への集会が密になり望ましくないとなったため、学会は現地開催+Web参加、オンデマンドで後日視聴など柔軟な対応となりました。そのため、現地開催が遠方でも学会に参加できてやった~と思っています。

オンデマンド配信だと同時に開催され現地では見れなかった他のセッションも視聴できる上、聞き逃しも再生できるので習得度も深まります。他の集会、会議もZOOM対応ができたり、一気に進みました!子育て中には助かりますし、地方で参加がし難かった医師たちにも朗報です。コロナがきっかけですがやればできるじゃん!前からやってよ!と思うところですね。

皆さんの職場や環境ではどう変わったでしょうか?コロナによる良さも悪さもそれぞれあったのではと思います。

1 COMMENT

子どものマスクちゃんとできますか?どんなときに必要なのか?~国立成育医療センターのマスク運用ルールの変更から考える~ | 女医ママ くまさん

[…] 病院内で感染したことはありませんが、過去2回、子どもの保育園でCOVID流行があったときに感染をしました。2回ともです。敵は身内にあり。子どもとはゴーグル、マスクでは接しませんから・・・当時のことは新型コロナウィルス感染症の明暗 医療現場と学会などへ記載しています。 […]

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