このブログのきっかけは肉芽腫性乳腺炎になったことからです。終診から約1年、どうも気になることがありました。再発を心配して久しぶりに受診をした話となります。
この疾患に興味がある方向けのお話です。
はじめの肉芽腫性乳腺炎についての経過、関連・参考記事→自分が患者に:肉芽腫性乳腺炎でステロイド治療が始まったから!私がブログを始める理由、肉芽腫性乳腺炎への治療 中等量のステロイド開始、そのステロイドの副作用は?、肉芽腫性乳腺炎のその後① ステロイド終了、肉芽腫性乳腺炎のその後② 足に赤いポツポツが(結節性紅斑) ステロイド使用の教訓、肉芽腫性乳腺炎 ファイナル?! 終診になりました!そして、ブログの今後について
自分発信の情報から この1年で「わたしもなりました」とのメッセージが
「肉芽腫性乳腺炎」は原因がはっきりしない難治性の乳腺炎で、自己免疫との関わりが示唆されています。経過は 自分が患者に:肉芽腫性乳腺炎でステロイド治療が始まったから!私がブログを始める理由などにも記載していますが、左胸の乳腺炎が抗生剤で改善せず、生検を経て確定診断に至って、ドレナージとステロイド治療を受けて改善しました。再発もあるといわれてます。
その後、この1年で自分も同じ乳腺炎になりました、とコメントを頂いたのは2名の方でした。
この疾患、患者さんのコミュニティーがあるわけではありませんが、同じ疾患で悩んだりという共通点があることや、やはり同じ経過ではないにしろ、励みになるといいなと思います。
医療では珍しい疾患は症例報告として1例からまとまって何例で経過の報告をして学会発表や論文化して、医療業界へ情報共有をすることで、その疾患への治療や経過を学ぶことなりますが、すべて客観的なものです。その中に患者さんの気持ちは入っていません。
ブログなどは患者さん発の主観的な内容で、それが医学的見地からしておかしいという場合もあるでしょうが、そこで語られる言葉は本人の気持ちです。
私は学会の報告など、客観的に病気を見て、報告してきましたが、このブログで治療経過をお伝えして、患者さんとしての主観的な気持ちの場を発信し、情報を出すことも大切だなと気づきました。
1年が経とうとする頃にやってきた左胸の違和感
肉芽腫性乳腺炎 ファイナル?! 終診になりました!そして、ブログの今後について で最終の経過を記載していますが、この時で終診となっており、何かあったらの再診をという状態のため、通院はしていませんでした。
ただその後のフォローとしては、発症から約1年後の乳腺超音波検査を推奨されていましたが、人間ドックの乳腺超音波ではもともとある病変の検出をされてしまうので、以前通院先で検査をしてもらおいうか、どうしようかな~と迷うままに症状もなく過ぎていました。
尚、左胸にドレナージの傷痕はありますが、数カ月経つと色味は薄くなってきて、温泉などでも気にならない程度です。
ある日、どうも左胸に違和感を感じるようになってきました。数日たつと痛みと軽い発赤が見られるようになり、触れると痛みも出てきました。発熱、倦怠感といった症状まではありませんが、このまま放置するとあの時の二の舞になる、これは再発だと思い、すぐに以前診療を受けた病院へ連絡し受診予約をとりました。
この時は再発と思いましたが、万一悪性の乳がんの発生もないわけではないので、受診が早いに越したことはありません。
久しぶりの受診
1年ぶりの病院は駐輪場の場所が変わっていたりと、若干の変化があるのみでほぼ変わりませんでした。
以前と同じ先生に診察室で診ていただいてから、乳腺超音波検査を受けました。検査ではエコーのプローベが当たると痛みが増すので、再発なんだろうな~と気分は沈み気味でしたが・・・検査後の診察室で
うーん、少しは所見があるけれども大した大きさではないね。このくらいならこのまま見よう。
もし痛みや赤みがでるようなら1週間抗生剤を飲んでみて!
あっそうなんですね(肩透かしのかんじ)
もしひどくなるようだったら来てね。
1年後にまた診せてね~ 検査してフォローしましょう!
とあっけなく、診察は終了し、再診予約もなく、経過をみていく方針になりました。今回覚悟していた病院受診ですが、滞在時間が1時間以内で、早くてびっくりしました。おそらく病院によってはもっと待ち時間がかかるのでしょうが。
もともと、この乳腺炎の腫瘤自体はしばらく残るとは聞いていました。前回は完全に終診し、受診は不要ということでしたが、年1回で定期通院というフォローに変わりました。
その後は胸の症状の悪化はなく、腫瘤はありますが、経過をみていくというあいまいな状態で過ごしています。手元に悪化時の抗生剤の処方は頂いて保管しています。そして今回の受診と検査により安心も加わったのが、症状の悪化はありません。
この疾患は以前も触れましたが、原因がはっきりはせず、自己免疫的な疾患ともいわれるので、疲れすぎないよう、特に睡眠不足を気を付け、食事もバランスが乱れないように日々過ごしています。