40代はじめての大腸検査　診断名は非特異的腸炎！？整腸剤の知識をもとう！

大腸カメラの検査、受けたことありますか？今年齢40代にして初めて検査を受けました。

まだ大腸内視鏡の検査を受けていない、受けようか迷っている方向けになります。

初めての大腸検査で非特異的腸炎の診断

病気シリーズはいったん終わりにする予定でしたがもう１つ追加します。

自分が病気になって子供が小さいうちに亡くなることは避けたいと思い、30代後半から人間ドックを受けるようになりました。今年は3年ぶりに胃カメラと初めての大腸検査を受けました。

ちなみに胃カメラは経鼻の方が検査中に会話もでき、嚥下反射も誘発しにくいので楽だと思います。女性は鼻腔が狭いと希望されても経鼻内視鏡ができないこともあります。

一般の検査で便潜血2回法を受けると思いますが、この検査で陽性となると大腸検査をやりましょうと言われます。症状も便潜血もないと検査をする機会がなかったり、検査目的だと自費での検査になります。

大腸カメラは受ける前からやることがある（加筆）

大腸検査は胃カメラと異なり、前日から準備が必要になります。

前もって前日に食べる検査食３食分と当日にのむ下剤をいただきます。

検査食は前日ですが、検査日から3日前から食事は消化によいもの（素うどん、おかゆなど）を食べるように気をつけます。食物繊維を多く含むもの、脂肪分の多いものは控えるといったことですので、検査数日前に宴会などは予定を入れないようにしましょう。

大腸検査当日の話（1日仕事はお休みがよい）

当日朝から下剤を指示に従って飲むのですが、トイレを行ったり来たりします。便が水のようになってから検査を受けるのですが・・・クリニックに着いてからも追加で水を飲んだりと検査前は大変でした。

症例　40代女性（くまさん本人）　経過：昨年便潜血は陰性であったが、40歳以上となり大腸検査を希望して検査を受けた。大腸の一部に浮腫があり、非特異的腸炎と診断され、整腸剤を処方された。特に腹部症状や血便はなく、内服継続している。　

検査自体は耐えらないことはないのですが、腸の浮腫みのために先生には難航したようで、あちこち体の向けを変えたり、看護師さんにお腹をおされたりして、長い時間（測定していませんでした・・・）でギブアップ寸前でした。

大腸検査は鎮静剤を使用して眠った状態でもできますので、初回試して耐えられるかで次回鎮静剤を考えてもよいと思います。鎮静剤ありとすると、覚醒まで病院にいないといけないのでちゃちゃっと検査をしてすぐ帰宅するというわけにはいきません。

とにかく半日で胃カメラ＋大腸検査を経験した身としては、胃カメラは半休で検査でOK,大腸検査はまる1日休んで検査後に休息をとることをお勧めします。

大腸検査の結果

症例提示を先にしましたが、症状もなく異常なしで終わると思っていたところ、所見ありでした。

「非特異的腸炎」といわれて想起するのは炎症性腸疾患のクローン病や潰瘍性大腸炎です。好発年齢は30歳以下ですが、40代でも罹患はありえるので今後を心配してはいます。

今回確定はされていないので2年後、もしくは有症状で大腸検査再検することになり、せめて整腸剤を処方しますということで整腸剤を内服しています。

整腸剤を知ろう！抗生剤と併用できるのは？

整腸剤の種類は医師になる前はビオフェルミンしか知りませんでしたが、現在は他にミヤBM、ラックビー、ビオスリーは処方したことがあります。

整腸剤どれも同じと思っていませんか？含有する菌が異なるため、下痢予防と考えて整腸剤を抗生剤と併用するときには注意が必要なのです！

ビオフェルミン、ラックビーは抗生剤使用下では乳酸菌が死滅するため効果がなく、抗生剤と併用する際にはビオフェルミンR、ラックビーRという抗生剤使用下でも菌が死滅しないタイプを選択する必要があります。

一方でミヤBM,ビオスリーは酪酸菌を含有しており、こちらは抗生剤で酪酸菌が死滅しないのでそのまま服用できます。抗生剤との併用で薬剤を変える必要がないので、個人的に最近はビオスリー、ミヤBMに軍配を上げています。

宮入菌は日本人が発見したんです！

余談ですが、ミヤBMに含有されている酪酸菌が宮入菌（ミヤリ菌）といって、宮入さんという方が発見して名付けて、ミヤイリサン株式会社が販売しているので、ミヤリすごいな～と思いました。東北新幹線から田端駅近くでその看板が見えるので会社の名前が印象に残っていました。とうことでミヤBMを知らないうちから刷り込みで気になっていた存在でした。

ちなみに、自分はミヤBM宮里さんの回し者ではないですし、COI開示するものはありません。

市販で購入できるミヤリサンもあります！