北陸では震災に加えて寒さや雪と大変な状況と思います。⁽2024年1月時点)
雪というと思い出すのが自分が雪道で事故に遭ったことです。今は車を手放していますが、初期研修医から地方勤務だったころの数年は車の運転をしていました。
今回は医学生や医師の若い人向けに車関連の話(いつ免許をとったのか?)をしていきます。
医師は自動車免許が必要です!
医師になるとずっと都内勤務できる保証はなく、いつ車がライフスタイルの基本という地域に赴任するかはわかりません。
電動自転車でもかなり広範囲に行けますが、雨の日など、また若い女性というだけでも一人で自転車を夜道で行くのは安全面ではお勧めできません。夜に呼ばれて病院へというときタクシーを呼ぶより車で行きたいですよね。ちなみに私は病院の近隣に住んでいたので、呼ばれても徒歩で行っていましたが。
以上の点から仕事場所を選べる可能性が高くなければ、車の運転は必須と考えてもらった方がいいと思ます。
免許はいつとるといいか?
医学部の低学年は部活動やバイトも少なく、夕方や週末に時間をとりやすかったので1年生のころに自動車教習所に通いました。
これが高学年になると病院実習や見学、国試対策勉強で忙しくなるので余裕がなくなると思います。ましてや勤務してからだと、病院からの呼び出しの可能性も含めて取得するためのハードルは上がります。
今から考えても、金銭面では難しいかもしれませんが学生の早いうちに取得するのがベストではないかと思います。
教習所は通いと合宿とはどちらがよいか?
私は通いを選びましたが、車の運転免許合宿に行った友人たちもいました。友人同士て行くので楽しそうです。ただ、合宿免許の場所柄、山道や田舎道で信号が少なく、実際運転するであろう車の多い道路とは異なる状況です。
自分の意見にはなりますが、実際に運転する状況に近い道路での運転がよいのではないかと思います。都内道路は路駐も多く、ごみごみして、運転していてひやひやしました。ただ前もって教習所の先生と運転をすることで、あとで初心者となって運転する度胸はつきました。
その後、運転しないでペーパードライバー状態の場合はどうするといいか?はい。教習所でリフレッシュコースとして運転免許ありで久々に乗る場合に数回教官と運転ができるコースもあります。私も就職後に運転の必要があったので、リフレッシュコースを利用して運転に少し自信をつけました。
車関係の事件簿4つ
初期研修医のころから、たまに運転をしました。その後、都内勤務になってから運転はしなくなり車は手放し現在ペーパードライバーです。
車に関連したイベントは4つほどありました。おそらく運転初心者がやる可能性が高いものに該当するので、運転ベテランさんは飛ばしても、笑い話程度にご覧ください。
- 事件1.ハイビームだった!
運転し始めてまもなく、夜や雨の日には運転しないようにしていましたが、少し遠い研修先に1カ月ほど車で行く必要があり帰りは夜に運転して帰ってくるようになりました。
その時、対向の車がパッシングをするのでなんだろうと首をかしげて帰宅しました。
車慣れをしている1つ上の研修医の先輩に同乗してもらってすぐに「ハイビームになっているよ!」と注意されました。これまで車のフロントランプはオートモードにしていたため気づかなかったのですが、いつのまにかハイビームに変わっていたのでした。
オートモードではロービームになり対向車や通行の人はまぶしくないですが、ハイビームだと対向車や通行人にはまぶしい迷惑な状態になっていたのでした。
この時からライトがしっかりロービームになっているかを確認することを覚えました。
車不慣れな方のためのハイビームとロービームの簡単なイラストです
ハイビーム:前方100mを照らす 山道や郊外で暗いところでは使用しましょう
ロービーム:前方40mを照らす 都心で人、対向車が多いところで使用しましょう
- 事件2.車のサイドガラス割れた
初期研修医のころは病院敷地内の寮に住んでいたので、病院の裏の駐車場に車を停めていました。
あるとき、病院の警備の方から電話がかかってきました。急いで向かうと、車のサイドガラスが1枚大破していました。
原因は自然に石がとんだのか、人為的なものかはわかりません。応急処置としてビニールをテープでとめて、車の修理工場まで運転していきました。原因がわからないのでモヤモヤとしました。
- 事件3.鹿との遭遇
地方の病院では山道も運転しました。そこでは動物がいろいろ出てきます。イタチ、狸、サル、鹿などなど。標識としてはイノシシ注意もでていました。
勤務先の部長からは「狸はよけないではねろ、鹿は車を停めて回避せよ」と赴任早々、動物についての物騒な対処法を言われました。
動物愛護的にはすべて避けるべきですが、狸はよけて対向車線にはみ出ると、自分が他人を巻き込んで事故る可能性があるためよけない方がよい、鹿はぶつかると車のフロントミラーが割れたり、大破することもあるので避けろということです。
余裕があるとサルや子ザルをみてなごんだりしました。
ある夜運転中に前方をふさぐ大き目の動物が見えました。近づくと鹿2頭でした。部長の助言の通り、鹿がのんびりと移動していくのを車を停めて待ちました。無事沿道へ移動していき、難なくやり過ごすことができましたが、気づかずぶつかったらと思うと怖いですね。
- 事件4.雪道で事故る
地方の病院の勤務となってからは往復で長距離運転もするのでだいぶ運転に慣れました。実家に帰って、1泊して翌日早朝に病院に戻るということもたまにしていました。
冬のある朝、雪が多少降っていました。実家から病院へ戻る際、最後の方はカーブの続く山道になります。当然スタッドレスタイヤにしており、タイヤを過信していました。
山道の下り坂で路面が凍結、雪がうっすら積もっている中で、時速20㎞ほどで走行していました。早朝で対向車も誰もいません。
突然車がすべり、そのまま対向車線へはみ出し、向かい側の山肌に当たって止まりました。この間、ブレーキはききませんし、もう死んだ気持ちになって車が止まることを祈るばかりでした。
早朝で巻き込み事故を起こさなかったことだけがラッキーで、車も山に当たったフロントが一部破損した程度のダメージですみました。
この日を境に雪道では運転しないことを肝に銘じました。
事件簿外:ゴールド免許を一時失った!
ちなみに地方勤務のときにゴールド免許を失いました。
山道も高速道路も人がいないので速度以上で走ってしまったことがあり、速度違反や、地方の大型スーパーの手前でつかまりやすいといわれる一時停止(ゆっくり運転でしたがアウト!となりました)の無視で違反切符を切られました。
高速道路では覆面パトカーで取り締まっていたので、自分が捕まった時はびっくりしました。
現在はゴールド免許、かつペーパードライバーです
今は子どもが車好きなので、「オープンカーかっこいいね!」などと道行く車をみているだけです。運転しない方が安心ですね。
とはいえ、運転免許を持つことで交通ルールや標識、運転者の気持ちを理解できたことはよかったですし、色々な事件に遭遇するのも悪いとはいえません。
現在医学生で、これから運転免許を迷うのであればアドバイスは低学年のうちに取得すること、雪道では運転しないことが最低限のアドバイスとなります。