アトピー性皮膚炎に悩んでいる方は多いでしょう。私もその1人で、かれこれ小学校低学年からの付き合いになります。まだ治ってはいないのでこれからも付き合う病気です。
アトピー性皮膚炎に罹患のご本人、ご家族まさ向けの話になります。
アトピー歴は30年以上になります!
症例:40代女性(くまさん本人)
経過:小学校低学年から足指中心に掻痒感の伴う湿疹、自己擦過による出血を頻繁に認め、ステロイド外用と保湿、リント紙(亜鉛化軟膏付きガーゼ)で覆うなど治療を続けた。その後、痒疹は減少したが、中学~大学までは皮膚科に不定期通院し、症状増悪時にステロイド外用を行った。初期研修医時代に掻痒感が増強したため、ステロイド、タクロリムス外用に加えて抗ヒスタミン薬内服も加わった。医師4-5年目に症状増悪し、内服、外用を強化した。医師6年目に寝具への対応後はステロイド外用は減るも、40代まで症状悪化時は手、首へのステロイド外用、短期間の抗ヒスタミン薬内服を行っていた。肉芽腫性乳腺炎に対するステロイド内服開始後は皮膚症状は軽快したが、(以降加筆)ステロイド内服中止後はまた季節により手、首の湿疹が出現し、ステロイド外用を行っている。
外用治療が主体です
以前はステロイドをできるだけ使用しないなどという話もありましたが、現在はステロイド・タクロリムス外用、保湿強化などが主体の治療となっていますね。
自分がアトピー性皮膚炎で夜間に搔きむしって寝具に血がついてしまったというのは主に小学校低学年でした。
靴による蒸れの影響か足指が中心で、かゆくてかゆくて、掻くと治まるのにその後に痛みが増す、出血する状態でした。お風呂はしみるし痛くてつらかったです。
当時は皮膚科に2か所通院して、ステロイド外用後にリント紙で覆うので、起床時は足から抜けて落ちたリント紙で寝具が油っぽくなっていたものです。
化粧品も要注意(1/15追加しました!)
肌に直接つけるものは合うかどうかは使ってみないとわかりません。
高校生までは親の基礎化粧品(個人で卸元から注文するのでマイナーな化粧品です)はかゆみが起きないので使わせてもらっていましたが、浪人時代から自分の化粧品を探すようになりました。
まずはドラックストアでも手に入りやすいお値段のの化粧水と乳液を購入しました。こちらはつけて1週間ほどは肌につけるとピリピリ感がある程度でしたが、次第に肌の赤くなったりかゆみがでてきたので残念ながら合いませんでした。(アトピー性皮膚炎の人が合わないわけではなく、個人個人がどうかだと思います)
そこで親の基礎化粧品に戻りましたが、就職を経てからは姉や友人の話を聞いてSK-IIを使うようになりました。クリームは合う、合わないがあるので、試供品でためしてから利用しました。SK-IIが高いので、今も合わないか他の商品も模索していますが、今のところは化粧水はこれだけが合うようです。
環境要因、寝具も重要だった!
転機は研修医時代以降、住居が古かったり、絨毯素材のある空間だと症状が増悪したことです。悪化要因として環境因子(主にほこり、ハウスダスト)が加わったのでした。
また当時は医療用手袋でラテックスが主流でしたが、その手袋を使用後に手のかゆみが増すためラテックスフリーの手袋を使用することに変更しました。その後は勤務先が変わって転居の際は、ほこりが極力たまらない住居(絨毯、畳なし、築年数浅い)を探しました。
また皮膚科医に寝具の重要性を指摘され、ダニ99%以上カットと唄うシーツ、カバーへ変更しました。
これらの対策が有効で症状は落ち着いていますが、最近も手や首は無意識に掻いてしまっていて、部分的にステロイド外用をしていました。
ただ、先日罹患した肉芽腫性乳腺炎でステロイド内服が始まってからは皮膚症状がありません。ステロイドの抗炎症作用でおさまっているのですが、そのうちステロイドの減量中止となればまた症状は再燃するのだろうと思っています。
上記がミクロガードの正規品です。もうちょい安いのもあります。
追加(2024/2/1) ステロイドの内服が中止となってからは予想通りかゆみ症状は再燃してきました。手と首にかゆみがあって、ステロイド外用やフェキソフェナジン内服の屯用をしたりで対処しています。
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