便秘で困っていない?!便秘はQOLを低下させる!コロコロ便をバナナ便へ

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

物心ついたころから、自分が便秘なので、毎日便が出るという経験がありませんでした。

毎日便が出ないといけないの?とも思っていましたね。

いまは薬の力を借りて毎日便が出るという日々を送っています。

便秘に苦労している方、多くありませんか?今回は便秘にお困りの方への話です。

子供でもよいうんちは何か知っている!

先日子供たちが通っている保育園で保健の先生からからだのこと、うんちのことの学習がありました。さらに子供たちがうんちのかぶりものをして満面の笑みの写真まで撮っていました。

学ぶのに使用したと聞いた絵本が下記の「うんぴ、うんにょ、うんち、うんご うんこのえほん」というタイトルだけですごい本です。

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また我が家の子供はこどもチャレンジをやっていますが、ワークの1つで、食事が口から入って便になるまでの学習があり、よい便は「バナナ」うんちという解説がありました。その日から子供は「うんちはバナナがいいんだね~」と言っています。

ブリストルスケールによる便の性状分類は有名で7タイプあるうちのバナナ便は4番目に該当します。(ブリストルスケールは排泄ケアナビの図がわかりやすかったです。)https://www.carenavi.jp/ja/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.html

私自身がバナナ便がいいと知ったのは比較的最近です。医学部時代に習ったのか?覚えていませんが、もう子どもたちは知っているので早期教育?すごいです。

慢性便秘に悩んで30年 

症例:30代女性(女医ママくまさん本人) 経過:小学校のころから排便は週2-3回で、旅行時は1週間に1回となることもあり、便の性状はブリストルスケール1~2であった。便秘に対して下剤の内服はせず放置していた。第一子妊娠中に1週間の排便なく腹満症状もあり、産婦人科主治医より酸化マグネシウムを処方された。以降、毎日排便を認める。

これまで便秘に対してヨーグルト大量摂取、食物繊維を意識するなど食事を気を付けても大して効果がなく、通院まではしない状態と思い、悩む割にはそのままにしていました。

便秘から解放された快適な生活!

前述の症例の経過の後のことですが、産後は定期通院はしないので、その後は市販の酸化マグネシウムを自己調整して便秘からなおも解放されています。

下剤についてはいずれ追記するつもりですが、コロコロの硬便であれば簡便に使えるのが酸化マグネシウムです。

ただ腎機能が悪い場合は酸化マグネシウムを内服すると血液中のマグネシウム濃度が上がる可能性があるので、マグネシウムを定期的に測定して調整するか、酸化マグネシウムではなくラグノスゼリーを処方してもらうかの選択になります。

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下剤を簡単に紹介します

便が硬い→便を柔らかくする酸化マグネシウム(腎障害はだめ)、ラグノスゼリーを試しましょう

肛門の近くにたまっているが出る力がない→レシカル座薬、グリセリン浣腸

お腹の動く力が弱い→腸管を動かす センノシド、アローゼン、ピコスルファート これらは屯用で使用しましょう。常用で使いたい場合は「大建中湯」という漢方薬が割とよいです。

整腸剤は特効薬ではありませんが、使用自体はよいと思います。整腸剤については別に書きました。→診断名は非特異的腸炎!?整腸剤の知識をもとう!

他にもルビプロストン(商品面;アミティーザ)、リンゼス、グーフィスといった新しい下剤が出てきています。薬価も高いので今回詳細には記載しませんが、下剤ラインナップが増えることはありがたいですね。

自分がどのタイプの便秘か?を考えてください。

もちろん便秘、すぐに下剤というチョイスではありません。

生活習慣も大事ですし、水をしっかりとること、適度な運動も必要ですね。腹部のマッサージやつぼも紹介されていますのでトライしてみてください。

ただの便秘でよいのか?

また、便秘の中には大腸がん甲状腺機能低下症など別の疾患が隠れていることもあります。

便秘の前に定期健診で便潜血や中高年の方は一度大腸検査/下部内視鏡を受けておくのもお勧めいたします。

便秘に悩める人々

よく診療する透析患者さん。尿があまり出ないので飲む水の制限が必要になる場合が大多数です。

例えば1日厳しめだと600mlの水制限をして、血液透析の際には尿が出ない分体重増加が見られるので、理想体重まで除水といって水の除去を透析で行います。また内服薬の中にはリン吸着薬、カリウム降下薬の副作用では便秘があります。水制限、除水、薬といった複数の影響で透析患者さんはかなり便秘を訴える方が多いのです。

入院中の患者さんはADLが低下して寝たきりとなり、動かないので、便秘になる方がいます。排便を調整できないと、個人差がありますが痔となり肛門出血、肛門痛が出たり、虚血性腸炎を起こすリスクにもなります。

また整形外科の手術後、もともとADLは自立している方がベット上で排泄をしないといけない場合もあります。トイレで座っては便が出ても、ベットの上では出ない場合もありますね。

最近は腸活という言葉を耳にします。腸内環境を整えることは便秘解消にもなりますね。

数日に1回の排便から毎日排便、快便快腸を目指していきたいです!

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

数日に1回の慢性便秘の自分が毎日排便となり、非常に楽になりました!

内服などでコントロールできれば、生活の質:Qolity of Lifeは上がりますよ

連日自分の病気について触れてきましたが、ここで区切りになります。次回以降は自分の病気からは視点が変わったものを発信してまいります。

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