スムーズとはいかなかった私の無痛分娩経験談(2回分)それでも無痛分娩を選びたい!

プレママさんは無痛分娩にするか迷っていませんか?

参考にならないかもしれないですが、自分のエピソードとなります。

無痛分娩がどんなものか?また体験談を知りたい方向けです

1子目:最後の最後で無痛分娩になりました

姉からの情報はわたしの人生を左右します。出産経験済みの姉から「無痛分娩は全然違うよ!」と聞いていました。

痛みが少ない方がいいな~と思い、無痛分娩ができる病院を探しました。有名病院はすぐに予約がうまってしまうと聞いて、妊娠が分かってからすぐに外来予約をとりました!

その病院では無痛分娩には事前の講習会への参加が必須とのことで後日参加しました。看護師さんと麻酔科の先生からのお話で1時間程度だったと思いますが、麻酔の知識のベースはあるので少しうつらうつらしてしまいました・・・

いよいよ陣痛が!→病院へ

初産のときは本番の陣痛がどれなのかいまいちわかりませんでした。そこで陣痛チェッカーというアプリで陣痛を測るようにしました。

予定日を過ぎても生まれる気配がなかったのですが、誘発分娩の入院予約をしてきた日にやってきました。陣痛が10分間隔になってから病院に連絡をしました。

病院から来院を指示されて、登録していた陣痛タクシーを呼び病院へ向かいます。

さて一子目は初産のため陣痛がきてから病院へ到着するも子宮口開大が進まず半日経過、お産を進めるために痛いお腹を抱えながらお風呂へ入ったり、バランスボールで跳ねたり・・・

深夜に陣痛が増強し夫にテニスボールで腰をさすってもらいながら耐える数時間。

麻酔しなくても生まれそうに!→痛すぎて麻酔お願いする

ようやく子宮口が開大するも8~9㎝ともう生まれそう、もう麻酔しなくてもいいのでは?と言われる中、痛みが尋常ではないので「麻酔お願いします!」と頼みました。

早朝の4-5時ころのことですが麻酔科の先生、快く準備してくださいました。こっちも必死なので先生の顔は全然覚えていません。

麻酔後速やかに痛みが10/10→1/10へ軽減し、こりゃぁ麻酔効果素晴らしい、やったーと万歳三唱でした。麻酔効果で会陰切開も痛みは全く感じませんでした。

2子目:麻酔が間に合わなかった無痛ではない分娩

麻酔の効果に味を占めて2子目も無痛麻酔を選択しました。今度は自宅から近い自分の勤めている病院の産科にしました。勤務時間の休憩に合わせて外来受診を融通していただいたので、半休、早退をせずに妊婦定期検査を受診できて大変助かりました。また何かあった時に院内PHSで連絡できるという安心感がありました。

今度は子供がいるので慌てずにいました。また予定日を過ぎても生まれる気配はありませんが、予定日から1週間いかないうちにやたらにお腹が張って、痛みに気づきました。この時は夜の20時くらい、子どもと寝る準備をしていましたが、朝まで待っていいか心配になり、陣痛チェッカーで間隔を計るとと10分前後!!!(2回目でも本当に陣痛なのかあやふやだったのです・・・)

陣痛なのかもと病院に連絡して、2回目の陣痛タクシーを利用して一人でスーツケースを押して病院へ到着。

麻酔が間に合わないかも!?→お願いするが間に合わず

診察を受けるともう子宮口が開大、麻酔が間に合わないかもといわれる中で、麻酔をお願いしましたが、先生が用意している間にもう数回いきむと出る状態になったので麻酔をあきらめました。

確かにすぐに赤ちゃんが出てきました。痛みは初産ほどではなく、前回の尋常ではない痛みを10として今回は7-8程度でした。

病院到着から出産まで1時間ちょっとという早い出産でした。

そして退院時に麻酔はできなかったけれども麻酔の準備で開封した物品の請求が数千円あり、これは仕方ないと承諾し支払いました。

無痛分娩の医療事故 麻酔は麻酔専門医以外も可能です(後日追加)

無痛分娩が怖いというイメージがある方もいるでしょう。2017年の大阪の産科クリニックの訴訟もありました。→記事;https://www.sankei.com/article/20230804-NN42UX2JZBIGTMNDCOCH2S72DQ/ この事件は産科医師が麻酔をして麻酔カテーテルの位置が不適切だったのが主因とのことです。

麻酔は麻酔科ではないの?と思うかもしれませんが、下記のように麻酔科専門医は人数が少なく各地で麻酔科専門医不足があり、そうなると自分の診療科で麻酔をする科も当然あります。整形外科、外科、産婦人科などではその科の医師が麻酔をかけることがよくあります。

「麻酔科の標榜」だけは厚生労働大臣の許可が必要と医療法で決められています。逆に言えば、それ以外の「診療科の標榜」は厚生労働大臣の許可がなくても良いということです。麻酔科標榜の許可を得ている医師のことを「麻酔科標榜医」と言います。

「麻酔科標榜医」許可基準の概要は(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000705230.pdfから引用)

① 医師免許を受けた後、麻酔の実施に関して十分な修練(麻酔指導医の実地の指導の下に専ら麻酔の実施に関する医業を行うこと)を行うことのできる病院等において、2年以上修練をしたこと 

② 医師免許を受けた後、2年以上麻酔の業務に従事し、かつ、麻酔の実施を主に担当する医師として気管への挿管による全身麻酔を300 症例以上実施した経験を有していること

麻酔科標榜医は令和2年現在で22000人以上いますが麻酔科専門医は約8800人となり、「麻酔科専門医」は「麻酔科標榜医」を持っていますが、「麻酔科標榜医」が「麻酔科専門医」を持っているとは限りません

https://www.jalasite.org/archives/mutsuu/%E9%BA%BB%E9%85%94%E7%A7%91%E6%A8%99%E6%A6%9C%E5%8C%BB%E3%81%A8%E3%81%AF

麻酔科専門医に無痛分娩を担当してもらうのが安心ではと思いますが、麻酔科不足の地域ではそれは難しいという現実があります。

選ぶのはあなたです!

無痛分娩のリスクはもちろんあります。ただ無痛分限は痛みの緩和には有効です。

痛みは個人差がありますので、私のように二子目以降には不要の可能性もありますが、当事者でなければわかりません。

無痛分娩の方が産後の回復が早いと聞きますが、自分のケースでは初産の方が大変だったので無痛分娩の方が産後の回復が早いとはいえませんでした。

痛みが怖い、不安という方は無痛分娩ができる病院にして、悩んでみてはどうでしょうか?その際には麻酔科専門医の担当なのかは確認しましょう。

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

無痛分娩はメリット、デメリットありますので、家族と相談の上で吟味して決めましょう!

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