肉芽腫性乳腺炎のその後② 足に赤いポツポツが(結節性紅斑) ステロイド使用の教訓

さて、肉芽腫性乳腺炎がブログのきっかけとお話してから、ステロイドが始まり、前回中止したことをお伝えしました。その後どうなったでしょうか?

今回はステロイドの使用経験がある方や、病気に興味がある方向けです。

足に赤いポツポツ、痛い!

ステロイド終了して2日目、なんとなく左足の後ろが痛いな~、ぶつけたかな~と思っていましたが気にするほどでもないと観察を怠っていました。

さらに翌日には痛みが増えて、あれれ?と左下腿をまじまじとみると、教科書的には有痛性の紅斑があり、「結節性紅斑」だと自分で診断しました。

肉芽腫性乳腺炎のことを調べていたときに、結節性紅斑との合併に触れた文献があったので、そうではないかと推測しました。

この紅斑は触ると痛みます。そして数日たてると薄くなっていき消え、同時に進行して別の場所に同じような紅斑ができるのです。右側の膝のあたりや、脛の後ろにもできました。

自分の足の写真を撮ってみましたが、あまりきれいにとれなかったのとブログ掲載に躊躇われたので別のHPを紹介させてもらいます。→https://miyake-naika.com/01sindan/kessetuseikouhan.html#gsc.tab=0

かゆみ、鼻汁が増える!

ステロイドを内服するとアトピー症状がよくなるとお伝えしていました。内服中はかゆみから解放されて、手や首の周りの湿疹もなしとなっていました。

が、ステロイド中止後、徐々に手、首、大腿部あたりのかゆみが出て、知らず知らず搔いてしまうことがでてきました。

他には透明鼻汁が出るので、鼻紙をしばしば使うことになっています。

睡眠は?

すっかり中途覚醒はなくなり、朝の5-6時まで寝れるようになっています。

再診時に伝えた結果

結節性紅斑について主治医に話すと「そうだね~といってもステロイドまたはじめるのはよくないよね~、ステロイド外用で様子をみよう」ということで、内服再開はせず、ステロイドの外用で様子をみることになりました。

ステロイドはよい薬ですが、漫然と使用して骨粗鬆症のリスクを上げたりデメリットもあるので、メリット、デメリットを比較しながら量を考えます。

ステロイド中止のままで乳腺炎の再燃はなく経過しています。

ステロイド処方に思うところ

これまで自分が患者さんに処方してきたステロイド薬。

睡眠障害の副作用も説明はしてきていましたが、少量でも起きること、内服ゼロとなるまでは睡眠障害の改善がなかったことは予想外でした。おそらく日中そこまで困らないので患者さんもわざわざ言わなかったのかもしれません。

現に私も主治医に困っていることとして中途覚醒が起きていることを伝えませんでした。

安易にお薬を出してはいませんが、患者さんにとっての生活面でどの程度影響していたのか、もっと注意すべきたったなと教訓になりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)