ブログ開設1カ月 生牡蠣とノロウィルス感染症問題!20年前に知った感染症 

(最後にブログ1カ月目のことを触れます。)

ちまたを騒がせるノロウィルス感染症。

最近も牡蛎フェスで感染者が出たというニュースがありました!→https://www.bengo4.com/c_18/n_17036/

今回はノロウィルスについての話です。興味ある方、特に生牡蠣を食べる方は一読お願いします。

ノロウィルスについては国立感染症研究所の話が一番です→https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-norovirus-intro.html

体験談:送別会直後に体調不良が続出!

個人の体験です。約20年前となりますが、大学部活の送別会がイタリアンの個人経営のお店でありました。そのときに生牡蛎が1人につき2個が出てきました。当時、あまり生牡蛎が得意でないものの、食べない理由もないので頂きました。

このとき苦手といって食べなかった人は2名ほど、その食べなかった牡蛎を代わりに食べた人が数人いました。

翌日です。朝からなんとなく胃の不快感がありましたが、平日で大学の講義もあるので大学に行きました。なんとなく、胃の重苦しさがあり、これまでにないような不快感がありました。

午前中にほぼ皆勤の部活の友人が登校せず、途中まで出てきたところでホームで吐いてしまって家に戻ったという話を聞きました。

他にも部活の先輩たちも吐いたり、気持ち悪かったりという情報が次々と入り、我々医学部生ですので食中毒だろう、一緒に食事をした前日のとにかく生牡蠣があやしいという結論に至りました。

大学に出てこれない人もおり、大学に来ている数名で大学病院の消化器内科を受診する指示がでたので受けました。胃腸炎の診断で整腸剤を処方されて、早退となりました。

牡蛎を食べなかった人は無事、多く食べたから症状が重いわけではなさそうでした。また食べても大丈夫だった人もいました。

原因はノロウィルスでした

すでにわかっている方もいらっしゃるでしょうが、そうノロウィルス感染症だったのです。

当時はノーウォークウィルス感染症と呼んでいました。

症状は嘔吐の人もいれば、下痢の人も、発熱の人もをさまざまでした。私は嘔吐も下痢も発熱もなく、胃部不快感のみでした。

後日、生牡蛎を提供したレストランは数日の営業停止になったと聞きました。謝罪の菓子折りが部室に届きました。

あえて冒険的に希望者がいない場合にはルーチンとして「生牡蠣は出さない」ことを徹底していただきたいです。

ノロウイルスは分類学上属名にあたり,種名はノーウォークウイルス(Norwalk virus)です。現在ノロウイルス属にはノーウォークウイルス種の1種のみが含まれているため,どちらで呼んでも同義です。しかし,世界で最初に検出されたノーウォークウイルス(種)の株の名前がノーウォークウイルスであることから,ノーウォークウイルスと記載した場合,種名を意味するのか株名を意味するのか混同しやすいため,ノロウイルスと呼ばれるようになったとされています(株名を指す場合は,1968年に検出されたことからノーウォークウイルス/68と記載されることがあります)。


国立医薬品衛生研究所 https://www.nihs.go.jp/fhm/fhm4/fhm4-nov011.html

ノロウィルスはアルコール消毒が効かない

コロナウィルス感染症はうがい、マスク、アルコール消毒による手指衛生が感染対策ですが、ノロウィルスはアルコール消毒が効きません。流水による手洗いは有効で、また消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効ですので、一般家庭ではないこともありますし、病院内でも通例はアルコール消毒のため、意識して準備する必要があります。

生牡蛎は100%ノロを除去はできない

ということで、当たり前ですが生牡蠣を食べないことをおすすめします。

それでも生牡蠣を食べるという友人もいますが、なっても構わない精神のようです。

ノロウィルスは健康の人には軽症でも、高齢者などで重症化することもあります

ただ、命取りになる可能性もありますので、免疫が下がっている状態の方は避けること、また大事な試験や予定の前には食べないことはお願いしたいです。

若者は体調不良ですんでも、子ども、高齢者や免疫低下の方では重症化したり、嘔吐の吐物を誤嚥して誤嚥性肺炎で死亡さるケースがあります。

子供には生牡蠣をたべさせない+中まで加熱か確定できないときは避ける

牡蛎は中まで加熱すれば安全に食べられ、亜鉛や鉄分が豊富で栄養価が高いという印象もあります。

調理方法次第で中まで加熱されているか確認ができない場合は避けた方がよいですね。

牡蛎を食べるか、否か?

個人的には牡蛎フライが好きなので、外食で牡蛎フライがあると、あえて選んで食べてしまっているという矛盾はあります。こちらは自己責任です。

ただ一生、生牡蛎は食べない!と固く決めております。

余談:生牡蠣はA型肝炎ウィルス感染も起こします

生牡蛎の感染症としてノロウィルスについて話をしてきましたが、生牡蠣からA型肝炎ウィルスにかかることもあります。国立感染症HP参照→https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/320-hepatitis-a-intro.html

A型肝炎ウィルスは生牡蠣特有というわけではなく、海産物、貝類から感染するため、上下水処理の不備がある海外旅行でかかることがあります。ノロウィルスほど大流行することはありませんが、海外に行く先によっては予防のためワクチンを推奨されるようですね。

ブログ開設、1カ月になりました

さて、2023/12/15にブログをはじめて、1カ月となりました。読んでいただいて、ありがとうございます。読んでいただいて何か役立っていればうれしいですし、暇つぶしに眺めていただいて何か興味をもってもらえるのもありがたいです。

はじめの1カ月は毎日更新することを目指して、お見苦しいところもあると思いますがやってきました。今後も、自分の生活の一部として取り組みたいと思います。

この間に震災もありましたし、現在も苦労されている方々がいらっしゃります。自分ができることをつつましくさせていただきます。

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