アトピー性皮膚炎とのお付き合い② 乾燥対策?入浴剤使っていますか?衣類への注意

女医ママ 
くまさん
女医ママ  くまさん

ふたたびアトピー性皮膚炎の方向けの話です。

夏は汗をかいて、冬場は乾燥して手や体がかゆくなる!という方いませんか?先日 幼少期よりアトピー性皮膚炎とのお付き合い でもお話しましたが、今もなお、かゆみ対策が必要な自分がやっている対策を紹介します!

かゆみの悪化する時期は夏と冬

汗をかく時期はかゆみが増します。汗をかかないように出歩かないわけにもいかず、汗をかいたら家にもどってきてシャワーをあびて、肌にやさしいガーゼ素材の部屋着を着るなどしています。

そして今度は冬の時期、自分だけでしょうか?部屋が乾燥してくると皮膚のかさかさ、ピリピリ感が出てきて、「乾燥している!加湿器の出番出番!」とパッと連想するにいたります。

こどもが生まれてから部屋には温度計と湿度計があります。パッとみるとこの乾燥感を感じる時期は湿度30%程度と低くなり、部屋干しする場合の洗濯物の乾きが一気にはやくなります。

赤ちゃん、お子さんのいるお家では温度、湿度に注意していると思いますが部屋の環境調整も大事です。

とにかく部屋の中から乾燥対策を!

皮膚のかさつき防止にはなんといっても加湿です。

濡れたタオルや衣類を干していても朝までにはからからとなってしまい、部屋の湿度も下がっています。一定の湿度が望ましいので、加湿器がよいでしょう。

ただ、加湿器は手入れ次第ではカビの温床となり、加湿器による肺炎(過敏性肺炎)を起こすこともあります。となると手入れができずカビの温床になるようなら、ないほうがよいのか悩ましいですね。

加湿器は気化加熱式がお子さんがいる家庭ではやけどの危険がなくよいかとは思われます。

また、割高になりますがレンタルもできるので必要な時期だけ購入したり、レンタルし試してみるのもありです。Rentio→https://www.rentio.jp/

お風呂温度と入浴剤

さて、アトピーの方はお風呂で体があったまるとかゆくなる経験ありませんか?かゆみ誘発悪化因子は下記の資料にでているように、温熱も増悪因子です。

アトピー性皮膚炎の痒みの誘発・悪化因子として温熱,発汗,ウール繊維,精神的ストレス,食物,飲酒,感冒などが特に重要とされる 

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021

適正な入浴・シャワー方法: 湯の温度に関しては,皮膚バリア機能回復の至適温度とされる 38~40℃がよい
.42℃以上の湯温は皮脂や天然保湿因子の溶出が生じること,瘙痒が惹起されるため推奨できない
.入浴後は速やかに保湿剤を塗布し,水分の蒸散拡散を最小限にとどめて水分保持能力を維持し,皮膚の乾燥を防
ぐことが望ましい

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021

温度は38~40℃と熱すぎないことですね。熱くないと入った気がしないと42℃以上にする方、かゆみが増すのでやめましょう。

入浴剤は効果あり

お風呂にはいると肌のピリピリと刺激があり、かゆみが増すので私は自分に合う入浴剤を使っています。入浴剤を入れるとお湯がピリピリ感→まろやかになります。

以前は通販生活で販売されている「明礬の花(みょうばんのはな)」(楽天などでも同様の商品を扱っていました)を用意して使っていました。また現在は子どもも入るので「アトピタ薬用入浴剤」を使っています。「明礬の花」の方が効果は高いように思いますが・・・

これ以外でも温泉で肌荒れになることはないです。

入浴剤は1例になりますのでいろいろ自分で試してみて合うか確認してみてください。よければただのお風呂よりも入浴剤入りの方が肌の刺激が少なく、お風呂が入りやすくなります。

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入浴後はすぐに保湿!

風呂上りが勝負です。あっというまにカサカサになるのです。ということで入浴後タオルで拭いてからいかに素早く塗るかが保湿剤との闘いです。全体に保湿クリーム塗り、湿疹にはステロイド外用、ステロイド外用の際にはステロイドの弱い順に塗っていきます。

今は子どもも保湿もしなければで、先に自分が保湿してから子どもを呼んで保湿をする、もしくは夫に子どもの保湿を託すという状況です。

産後に悪化した手荒れ(体験談)

産後はミルクを扱ったり、哺乳瓶を洗ったり、授乳時と清潔のためにしょっちゅう手洗いをしていました。その影響で手がひどくあれてしまい、乾燥の時期でなくても手はあかぎれ気味になりました。

そこで手にクリームを外用した後、絹や木綿手袋をするようにして悪化を防いでいました。この時期、保湿のための手袋を10枚ベースで持っていました。

衣類の素材に注意

アトピーの増悪因子にウール素材が記載されていましたね。

もともとウール素材はチクチクするので着ないようにしていました。とうことで昔からセーターというものはほぼ着ていません。もし着るならば下にタートルネックの長袖を着て、直接ウールに肌が触れないように気をつけないとなります。

パジャマは夏も冬もガーゼ素材が合うようです。これまた通販生活のガーゼパジャマを着ていましたが最近は楽天などのも着ています。

特に肌着は直接肌が触れるので、綿素材など種類を吟味しています。

女医ママ
くまさん
女医ママ くまさん

今回は大人になってからの対策ですが、お子さんにも通用すると思います!

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